
センドには社内環境委員会という秘密組織が存在していることをご存知でしょうか。
社内のちょっとした事件を人知れず解決へと導く組織、通称『シャナカン』。
今回はそのほんの一部をご紹介します。
前代未聞!ブーツが靴箱に入らないから履いてこれないデス事件

今回紹介するのはシャナカンが過去に解決したという「ブーツが靴箱に入らないから履いてこれないデス事件」。
事件名からわかるとおり、これまでセンドにブーツで出社した人物はひとりもいなかったということである。
令和の世に、これほど凶悪な事件が起きているとは誰が想像しただろうか…。
事件概要
2022年10月17日、一通の告発文がシャナカンへと届いた。そこには凶悪事件からの救済を訴える被害者Sさんの悲痛なる叫びが綴られていた。
事件の重大さに気づいた捜査員(シャナカンメンバー)たちは、すぐさま特別捜査本部(ただのMTG)を設置。
被害状況の把握、現場検証、周辺への徹底的な聞き込みを行い犯人(原因)を特定。事件解決に至るまではおよそ1時間。
たった1時間。しかし捜査員たちは事件が解決した今でもその事件のことを忘れることはないという。。
告発文「これから寒くなるのにブーツが履けません」

捜査員一同驚愕したのが被害者からの絶望の声ともいえる告発文だ。
「なぜもっと早く気づいてやれなかったのか…」
その思いは事件を解決した今も消えることはなく、シャナカンメンバーの重く大きな十字架となった。当時のことは今でも鮮明に記憶している。
初動捜査で見えた解決の糸口!

事件発覚後、まず現場に向かった捜査員たち。
緊張感が漂うその現場(靴箱)には、告発文の通りブーツの姿はやはりどこにもなかった。
「ブーツがない…」
生々しいその光景に、新人捜査員はたまらずトイレへと駆け込む。いつもはおしゃべりなリーダーも、その衝撃のせいか無言でスニーカーやパンプスを凝視している。
「まずは敵を知ることから始めましょう!」
誰かが口火を切ってくれたはいいものの、どこにも敵はいないことはその場にいる誰もが気づいていた。
事件現場に隠されたヒント

まずは現場検証。事件現場の靴箱は、幅168cm、高さ106cm、一段の高さは18cmで5段組み。このスペース専用に作られたオーダーメイドだ。
よく見ると、棚板はガチガチに固定されていてピクリとも動かない。
それはほぼ完全犯罪と呼べる代物だった。
確信を生んだ執念の聞き込み
それにしてもなぜ2年もの間、誰もブーツが靴箱に入らないと気づかなかったのか。
いや。気づいていながら誰も声をあげられなかったのか…。
あたりを見回してみると、その時センドはまさに営業時間の真っ只中。皆一様にPCに向かってブルーライトを浴びまくっている。まずは聞き込みをしようと、ひとりの女性社員に聞いてみた。
「あの靴箱ブーツ置けないですよね?本当はブーツ履いてきたかったりしますか?」

彼女の目がブルーライトでジワジワと輝き出す。それは間違いなくブーツを履いて来たかったという無言の訴えだった。
絶対に解決してやると心に誓って現場に戻る。果たしてこの事件どうしたものか。。
捜査線上に見えた一筋の光

靴箱を眺めていると、ふと子供の頃を思い出した。
ジャングルジムが好きで、近所の公園のジャングルジムに毎日夢中で登っていた子供の頃。
あの頃は子供なのでブーツなんて履いてなかったが、親からはよく「靴を揃えなさい」と叱られたのを憶えている。
ん…?
『靴を揃えなさい』
その言葉が妙にひっかかる。
玄関で靴を脱いだあと、靴を脱ぎっぱなしにしないで向きを揃えて置き直す。

ん…!!
んんん!!!!!
そうか!靴だからって靴箱に入れなくてもいい!!邪魔にならないどこかに保管すればいいじゃないか!!
事件解決へのカウントダウン

解決策が見えたとはいえ、一筋縄ではいかないのがお決まりのお約束。
解決にはもう少しアイデアが必要だった。
とはいえそのブーツどこに置くの問題
ブーツを靴箱に入れないとしても、そのブーツをどこに置くのかが問題だ。
ここは捜査員の腕の見せ所。推理力が試される。
案① 玄関に揃えて並べる
玄関にはまだスペースはある。とはいえ玄関に靴が並んでいる様は、なんだか公民館に来たみたいでカッコ悪い!却下。
案② 靴箱周辺に並べて置く
スペースはなくはない。とはいえ靴箱以外にでーんとブーツを置いていられるような神経の持ち主はいないだろう。結果的にブーツは履いてこない!却下。
案③ 自分のデスク下に保管
自分のデスク下に置けばみんなの邪魔にはならない!あとはブーツを置いても床が汚れないようにケアを考えればいい。
採用だ!
とはいえそのまま置いたら床汚れるやん問題
ということで「自分のデスク下」にブーツを置くとして、床を汚れないようにするにはどうすればよいか。ここは捜査員の誰かが言ったひとことですんなりと答えが出た。
『100均とかで靴トレーみたことある気がする』
採用だ!
そうなると話は早い、靴トレーはオンラインショップで即逮捕(購入)。

トレーの置き場は靴箱を整理して確保。しかも重ねられるので大量の被害者救済を実現した。
…かに見えた。その時、ひとりの若い捜査員が口を開いた。
こっちの方が良くないですか?

たしかに、コートを掛けるこの場所は盲点だった。
- 誰の邪魔もしていない
- スペースの有効活用
- 動線設計ができている
「採用だ!!!」
満場一致でこの事件は幕を閉じた。
たった500円でミッションコンプリート

今回ご紹介したこの凶悪事件は、わずか1時間、500円で解決。
ブーツはこの日を境にセンドで目にするようになった。
これからもシャナカンは事件を解決し続ける。ぼくがブーツを買う日も近い。