お世話になっております。品川(社内通称:じゅんさん)です。
ブログをご覧いただいている皆様、いつも暖かいご声援に感謝いたします。
センドグループは、この4月より第9期に突入しました。
あらためまして、お客様、パートナーの皆様、メンバーのご家族の皆様、弊社に関わる皆様のご支援に深く御礼申し上げます。
本当にあっという間にすぎる毎日ですが、お陰様で素敵な仲間たちに囲まれて、幸せな日々を過ごしております。メンバーの皆さん、いつも本当にありがとうございます。
私のブログでは、そんな魅力たっぷりな弊社自慢のメンバー達を、毎回少しずつご紹介させていただいております。
<過去のエントリー>
・センドカルチャーと真の支配者について
・センド史に刻まれる、伝説の「おまいう」について
・センドに吹く、新時代の風
ということで今回もメンバーの紹介を書こうと思っておりましたが、最近PRチームメンバーが企画してくれた「16Personalities診断」というものでメンバーを紹介してくれておりまして、これがなかなかよくできております。
<16Personalities診断>
・センドメンバーで16Personalities診断受けてみたvol.1
・センドメンバーで16Personalities診断受けてみたvol.2
・センドメンバーで16Personalities診断受けてみたvol.3
・センドメンバーで16Personalities診断受けてみたvol.4
私のブログでもメンバー紹介をしてしまうと、少し内容が被ってしまいます。
終わるまではメンバー紹介をおやすみして、違うことを書きたいと思います。
今回は、最近で一番嬉しかったことについて書きます
ということで今回は、最近あった一番嬉しかったことについて書きたいと思います。
ビジネスマンなので結論から。
私が管掌役員をしているコーポレートグループが、8期の全社総会で「MVT賞」を受賞することができました!!
メンバー皆が本気で取りたいと目指していた賞なので、本当に嬉しかったです。
※以降、コーポレートグループは「コーポレートG」と省略させていただきます。
MVT賞とは?
現在弊社では、期末の社員総会で3つの表彰を行っております。
・MVP(全社員の中で最も大きな成果をあげ、活躍した方)
・MVT(全チーム、プロジェクトの中で最も大きな成果をあげ、活躍したチーム)
・ニューヒーロー賞(入社2年目以内の社員の中で最も大きな成果をあげ、活躍した方)
上記の通り弊社のMVT賞は「Most Valuable Team」の略で、一年で最も活躍したチームやプロジェクトを称賛する賞です。MVPのチーム版ですね。
MVTとニューヒーロー賞は今回から新設された賞で、昨年8月頃の全体MTGで全メンバーに賞の説明を行いました。
MVT賞の目的
この賞を作った目的は、メンバーの皆さんに「チームの力を大切にして欲しいから」です。
私達は、チームには無限の可能性があると考えています。
ビジネスにおいて1+1は必ずしも2ではありません。私たちは必ず一定の制約条件(時間やリソース)の中で働いておりますので、大きな成果を上げるためにはチーム力の発揮が必要不可欠です。チームなら、一人ではできないような大きな成果を上げることができます。そして反対に、時として2以下の結果になることもあります。だからチームは面白いし、だからチームは難しい。
メンバーの皆さんに、個人の成長だけでなく、素晴らしい仲間たちと、チームで成果を上げる楽しさを知って欲しいという願いから、この賞を作りました。
MVT賞の選定方法
選定は至ってシンプルです。期初に立てたコミットメントに対して最も高い成果をあげたチームが受賞します。
個人の活躍ではなく、あくまでチームとして定めた目標に対してどこまでやり切ることができたのか?が判断基準になります。
選定委員会は役員会参加メンバーの全7名での投票で決定します。代表ではありますが、私も一票の権利しか持っておりません。公平な投票で決まります。
そのため、私としてもどのチームが受賞するのかを楽しみにしておりました。
見事受賞できました!!
2月末の役員会で、各賞の選定会議が行われました。そして、役員会メンバー7名の満票でコーポレートGを支持いただきました。すべての賞の中で唯一の満票でした。
受賞理由は「期初のコミットメントを確実に進め、会社を大きく前進させてくれた」という評価でした。
この一年でコミットして実際にやり遂げたこと
それではここからは、コーポレートGが8期に行ったことの一部をご紹介させていただきます。
まず前中期経営計画(第6期〜第8期)のコーポレートGの目標は、
「”中期経営計画で掲げたセンドの進化”に適応したバックオフィス体制(=会社の基盤)を構築すること」
と定めておりました。
これは、中期経営計画で定めていた事業拡大が形になり会社が進化していくと、同時に問題やリスクも増大していきます。
例えば情報管理をちゃんとやっているのか、とか、メンバーが安心して働ける環境になっているのか、とか、そういった問題です。
コーポレートGのミッションは、この問題を予測し、ケアし、会社が安心して成長できるように下支えしていくことです。
この目標を達成するために、取り組みの方向性として大きく5つの状態のゴールを定めました。
1)法令順守:会社が法的に守るべきルール、制度で優先度の高いものが整っている状態。
2)生産性向上:全社の取り組みが集約され、いつでもアクセスできる。また、常時意識でき、ブラッシュアップできる状態。
3)人財育成:メンバーのビジネス基礎スキルアップ支援を内製化し成長が支援できる状態。
4)文化形成:カルチャーを内部で牽引できる状態。
5)やりがい・働きやすさ:メンバーが、自分の働き方に応じた報酬が得られる。自身の将来がイメージできる状態。
※KPIまで説明すると大変なので、ここでは割愛させていただきます。
実際にやったこと(一部進行中)
これを実現するために、たくさんのアクションを実現しました。
1)法令順守:会社が法的に守るべきルール、制度で優先度の高いものが整っている状態。
Pマーク(プライバシーマーク)の取得準備/内部統制(稟議の導入)のスタート/契約業務のフロー化/内部の情報ルール設定/福岡県SDGs登録の認定/飲酒自転車禁止の啓蒙/インボイス制度への対応
2)生産性向上:全社の取り組みが集約され、いつでもアクセスできる。また、常時意識でき、ブラッシュアップできる状態。
センドポータルプロジェクトのスタート/東京移転の実施/センドグループのサイト制作/シャナカン連携による施設改善/フォルダ名の整理
3)人財育成:メンバーのビジネス基礎スキルアップ支援を内製化し成長が支援できる状態。
ファシリテーショントレーニングの実施/事業責任者育成プログラムの実施/STYLEMTGの管理・運営・内製化/部門別PLの開始/顧客アテンドの実施
4)文化形成:カルチャーを内部で牽引できる状態。
社内報の発行/STYLEBOOKの導入/PRチームの活動の活発化/各種社内イベントの企画運営/ツボジャイズMTGの実施
5)やりがい・働きやすさ:メンバーが、自分の働き方に応じた報酬が得られる。自身の将来がイメージできる状態。
新人事制度の構築、導入/評価システムの導入/時間休の導入
その他にも、正直ここでは書ききれないくらい、たくさんのことを実現してくれました。
※一部のプロジェクトが社内通称であることをお許しください。
嬉しかった理由
さて、ではなぜ、僕がこんなにも嬉しい気持ちになれたのか?
その理由は大きく三つあります。
1)やると決めたことをやり切ったこと
一つ目は、やると決めたことをやりきったことです。有言実行し、それが社内で称賛されたことが素直に嬉しかったです。
今回コーポレートGが実現したことは決して思いつきではありません。中期経営計画に即して、自分達の領域ですべきことを考え、しっかりと計画し、遂行したものです。常にメンバー全員でゴールを意識し、理解し、そして着実に進めました。進めていくと、当然細かい点で当初計画からずれることもあります。途中でこのままで本当にいいのか不安になることもあります。そんな時はアクションに囚われずに、常に目的に立ち帰り、柔軟に施策をチューニングし、ゴール達成に向けて動く。不安になった時や迷った時こそ目的から考える。このゴール逆算思考の徹底と、何がなんでも実現するんだというコミット力こそが、今回の成果の根底にあります。
2)受賞したいと決めて、受賞したこと
二つ目は、受賞したいと宣言してそれを実現できたことです。夢を叶えてくれました。
MVT賞を実施すると全社に発表をして以来、コーポレートGはメンバー全員がMVT賞を取りたいと発言していました。チームMTGで明確に「みんなで受賞しよう」という声かけをしていました。宣言するというのは勇気がいることだと思います。プレッシャーもかかります。宣言して取れなかったらカッコ悪いと言う人もいます。だから多くの場合は、宣言することから逃げてしまいます。でも、コーポレートGのメンバーたち違いました。実現したいことをしっかりと声に出して、失敗を恐れずに、皆で本気で目指した。そして、見事に受賞した。
この成功体験は、チームメンバーにとって大きな自信に繋がったと思います。
3)チーム発足時は、決してチーム力が高いわけではなかったこと
最後に三つ目は、約一年半前にこのチームが発足した時は、とてもMVTなどが取れるようなチーム状況ではなかったという点です。
別に仲が悪かったわけではありません。でも、当時はビジネスにおいての信頼関係がある、仕事の相談がし合える関係ではありませんでした。そして、お世辞にも心理的安全性が高いチームとは言えませんでした。
なぜそのような状態だったのか?それにはいくつかの理由があります。
コーポレートGはそれぞれが専門的な担当を持っています。経理、総務、人事、広報、人財育成と、全員が違うことをしています。そのため、担当領域については自分が一番知識を持っているため、潜在的に相談しても無駄だという意識が働いていたのかもしれません。
また、人の領域にアイデアを出すことは、知識が低い人が知識の高い人に意見を言う事になりますので、とても勇気がいる状況でした。つまり、情報シェアの意識が低く、相互理解もない、チームというより個人の寄せ集めの状態でした。
そんなメンバーが、今では積極的に情報をシェアしあい、年次関係なく活発に意見交換し、力を合わせてゴールを目指すようになりました。
この変化の過程で、メンバーたちはたくさんの苦しい想いもしました。それを身近で見ていたからこそ、受賞できたことが本当に嬉しかった。
どうやって、MVTを受賞するチームに成長したのか?
嬉しかった理由の3つ目で記載した通り、グループ結成当初はMVTが取れるようなチームではありませんでした。
実際に私の8期の初めに行った方針発表では、以下のようなことを全社に発信しています。
当時のメンバーたちは、情報シェアをせずに、黙々と自分の担当領域をする。
自分以外の人の話は聞かず、仕事の幅も広がらない。
私は、弊社の規模感でこれ以上間接部門を増やすことは難しく、それぞれが連携し、役割を補完し合う関係になっていかないと、インパクトのある仕事はできないと思っていました。だから、メンバーにチーム力を高めることを伝えました。でもそれを伝えた時、メンバー達の反応は冷めたものでした笑
私達は別に会話はできているじゃないか。そもそもやっていることが違うんだからシェアなんて意味がない。ただでさえリソースが足りないのに、余計なことをさせないで欲しい。少し大げさですが、そんな心の声が聞こえていたような気がします。笑
自分たちを客観的に見ることをしないため、理想に対してギャップを埋める作業をしない。自分たちはできていると思い込む。これでは、チームとしての成長はない。
だから、多少強引ではありましたが、チーム力を上げる様々な取り組みを進めました。
1)チームのコンセプトを決めました
まずはチームメンバーに、求める姿を常に意識してもらうために、わかりやすいコンセプトにまとめました。
「多考 多行 多幸」
これは、たくさん考えて、たくさん行動して、たくさんのハッピーを作っていこうという想いを込めたコンセプトです。
コーポレートGの仕事は、「できていて当たり前、目立たないのがいい」なんて話があります。でも自分は少し違う考えを持っていて、むしろ目立ちまくった方がいいと思っています。それは、コーポレートGの仕事は企画職だと思っているからです。実現したいゴールに対して、現状のギャップを把握し、自分達でやるべきだと思うことを企画し、実現する。強い会社には、強い管理チームがいて、会社をどんどん進化させています。そういうチームになりたい。作業をするチームにはなりたくない。
そういう気持ちで仕事に取り組んで欲しかったし、常に忘れないで欲しかったので、このコンセプトにしました。
2)会議の形式を変えました
新チーム発足時の会議は、喋るのはベテラン社員のみで、社歴の若いメンバーはPCの画面を見てじっとしている場でした。ベテランメンバーにとっても、若手にとっても地獄の時間だったと思います。
実はこれは当時のセンドの社内の至る所で起きていたことでした。そのため、全社的に会議を変える取り組みをしておりましたので、それを活用しました。
具体的には、
・ファシリテーションは毎回違うメンバーが行う。
・ファシリテーションに一定のルールを設ける。
の2つを行いました。
これにより、進行側と参加側の両方の気持ちがわかるようになり、メンバーの会議に参加する姿勢が大きく変わりました。
現在のコーポレートGの会議はとても活発で、たくさんのことがこの場で共有され、たくさんのことが進んでいく場となっています。
3)共有する仕組みを作りました
会議の中で、何を共有すればいいのか?をメンバー達で考え、会話し、何度も何度もアジェンダの組み換えを行いました。今の形にたどり着くまでに、何回もアジェンダを改善してきました。
結果、全メンバーが今どういう状態なのか、ある程度理解し合うことができるような仕組みになりました。
4)人となりを理解する取り組みも行いました
当時のコーポレートGメンバーは、プライベートの会話はとても活発でした。でも、仕事の相談は一切行われていませんでした。それは、仕事になった途端、お互いの信頼関係が崩れ、心理的安全性が低くなっていたことが原因でした。
そこで、一人ひとりのことを深く知るための「深堀りMTG」を、一週間に一度、一人一時間のペースで行いました。ここではメンバー一人ひとりが普段やっている仕事や、仕事の時に大切にしている思いなどのシェアを行い、性格の特徴の理解なども行いました。
5)朝礼をはじめました
最後になりますが、日々の状況をシェアし合うことを目的に、毎朝の朝礼をスタートしました。
簡単なようで継続するのが難しいのが朝礼ですが、根気強く続けてくれています。
僕が素晴らしいと思うのは、この全てが自分たちで考えて実行したという点です。
当初は懐疑的だったメンバー達が、会話を重ねていく中でその重要性を少しずつ理解し、自らで考え、動いてくれるようになりました。
通常業務がある中でこれだけの時間を割くことは一見非効率なように感じます。それでも、粘り強く続けてくれました。
その結果、仕事における相互理解が進み、お互いの得意なことや不得意なこと、仕事に対しての考えがクリアになり、情報の滞留が起きないチームの体質になりました。日々の中で小さな疑問でもスルーすることなく会話するようになり、目的志向が定着し、建設的かつ具体的な会話が多くなりました。少しずつですが、本当の意味での信頼関係ができてきました。
そうなると後は安心です。メンバーたちは日々小さなチャレンジや改善を当たり前のように行ってくれて、成功体験を積み重ねて、そして結果として、先に上げたたくさんの成果を上げることができるチームに成熟してくれました。
さよちゃん
プロ意識が強く、以前は自分にも周りにも高い意識と成果を求めていたさよちゃん。
チームということを知っていく中で、人にはそれぞれの状況やコンディションがあることを改めて知り、それを見ながら、時に相手の考えに耳を傾け、メンバーの成長を支援し、個人だけでなく、チームとして成果を上げることの大切さを知ってくれました。
つぼ
以前から人としての心理的安全性が高く、メンバーから頼りにされていたつぼ。そのキャラクターから、会議が上手く進まない時にはメンバーからの嫌事を一手に引き受ける損な役回りも買ってくれていました。グループの進化を中心で牽引してくれたことで、今ではキャラクターだけでなく、仕事でも高い信頼を勝ち取り、なくてはならない存在になってくれました。
衛藤ちゃん
個人としての処理能力が高い反面、チームで仕事を進めることが苦手だった衛藤ちゃん。最初は一番苦戦していたように見えました。ですが、メンバーとの連携を意識的に行ってくれ、達成感を感じていく中で、周りを信頼し、議論し、一つの成果に向かっていくことを学んでくれました。
つっつん
主婦で時間的な制約があり、自分の仕事に自信が持てなかったつっつん。以前は業務を"考える仕事"としてではなく、"追いかけてくるタスク"として処理してしまっていました。でも、グループのチーム力向上の取り組みでは中心的存在として進めてくれ、その中で発言が増え、行動が増え、目的からの逆算志向が定着し、成功体験が増えることで、自分も大きな価値を発揮できる存在なんだということを知ってくれました。
やまひ
可愛がられキャラのやまひは、以前は先輩に言われたことを素直にやるという仕事のスタイルでした。事なかれ主義で、疑問に思っても口に出さない。でもそれでは会社やチームが進化しないことを理解し、少しずつ自分を変えていってくれました。つっつんと同じくチーム力向上を中心に進めてくれ、今ではチームに欠かすことのできないムードメーカーに成長してくれました。
これは感覚値ですが、全員が一年半前の三倍近い量の仕事を行っているように思います。
その上でもちろんチームとしての仕事もしています。
更に以前よりも余裕があり、新しい仕事にもチャレンジしています。
全員笑顔が増えました。仕事にやりがいを感じてくれている気がします。
そして一番うれしいのは、コーポレートGのメンバー全員が、他Gのメンバー達から頼りにされることが明らかに増えたことです。最高です。
その背景には、このチームであれば困った時に助け合える、お互いを理解し合えているから思いっきりチャレンジできる、そんな環境的な要因は大きいように思います。
最初は不安でしかたなかったチームが、今は会社を進化させる上で誰一人欠かすことが出来ない存在になりました。
自分にとっては安心でき、会社の未来にむけて共通言語で会話ができる、本当にかけがえのない仲間達です。
最後に
人は壁にぶつかったときに、失敗を恐れて、出来ない理由を探して、多くの場合はチャレンジすることを辞めてしまいます。でも僕は、失敗とは、チャレンジした人のみができる特権であり、失敗から学ぶことはたくさんあると思います。だから自分自身も、今でもたくさんの失敗をしています。そしてその数が多いほど、仕事の経験値があがり、幅が広がり、結果として大きな成果をつかめると思います。でも、その反面失敗は疲れます。だから難しいし、勇気がいります。
コーポレートGのメンバーの皆は、その恐怖に打ち勝ち、チャレンジは自分たちを成長させるということを証明してくれました。改めて今回のMVT受賞、本当におめでとうございました。
とうことで、今回は終始真面目なブログになってしまいました。
らしくないので、最後にやまひからもらった、しんごのおもしろ写真でこのブログを締めさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。