
センドグループには社内環境委員会という秘密組織が存在していることをご存知だろうか。
社内のちょっとした事件を人知れず解決へと導く組織、通称『シャナカン』。
だが前回のシャナカンFileで報告したとおり、もはや事件らしい事件など起きていない。
センド内に潜り込んでいる内偵捜査員たちは、潜りすぎて海猿をみたいけど配信サービス上に存在しないことを嘆く日々を過ごしていた。
社内環境改善のジャンヌダルク現る

いよいよ公開されたケネディ暗殺文書約8万ページを解読する時が来たようだ。そんなことを考えていたときのことだった。
「トイレに鏡を設置しました」
「外の階段に照明を設置しました」
「本棚を移動して、読書スペースを作りました」
改善に次ぐ改善。
まさかだった。いつのまにかシャナカンの眠れる獅子が目を醒ましていたのだ。
この日をどんなに待ち侘びたことだろう。
その狂気すら感じる改善の連続は、まるで「震えて眠れ」と言われているようで、わたしはまさに震えながらしっかりと安眠するのだ。
一年前、こんな日が来るとは思いもよらなかった。
わたし、やってみます

ある日、総務の新人捜査員がそう言った。
「わたし、やってみます」
その捜査員はもともとあまり自分の仕事に自信があるほうではなかった。社内環境の改善には、ある種の「決め」が必要な場面がある。そんな「決め」の判断をするためには経験と自信が必要となるため、彼女にはまず一歩踏みだす勇気が必要だった。そう感じていたある日。
「わたし、やってみます」
不安と覚悟がカフェオレくらいに半々に入り混じった「やってみます」という言葉に、カフェオレくらいのほろ苦さと甘さを感じたのが去年の春だったと記憶する。
それからの活躍
それから彼女は少しずつ改善に取り組んでいた。コツコツとコツコツと。
わからないことは聞き、わかることは動く。
当たり前のようで当たり前のようにはできないことをひたすらにやり続けていた。
時には東京にまで足を伸ばして捜査と改善をしていった。
その結果が実を結び、今様々な場所で花を咲かせようとしている。
こんな素晴らしいことは他にない。
改善開花情報2025

そこで今回は、彼女が仕込んだ数々の改善を社内環境の開花情報として報告することにする。
たくさんの花が咲いているので是非みていただきたい。
其の壱|トイレの鏡設置

なんと実はこれまでセンドオフィス1Fトイレには鏡がなかったのである。厳密に言うと4つの個室のうち、3つに鏡がない状態だった。
みんな気づいているのに言い出さない。そんなブラックボックスになってしまっていたトイレの鏡をサラッと取り付けていた。開花だ。
其の弐|コーヒーメーカーの裏に鏡設置

これを説明すると長くなるが、これまではコーヒーメーカーの水の残量を確認することがとても困難だった。この改善を鏡を使って解決したのはお見事。開花している。
其の参|来客用のお水の設置場所変更

センドオフィスは、3Fに執務スペース、1Fと2Fに会議スペースがある。来客の際は、昇り降りが必要になるところを改善対象として目をつけた。
2Fのデッドスペースを活用し、これまた普段使っていない小さな冷蔵庫を引っ張り出して設置。結果、見事にお水の花を咲かせている。
其の肆|外階段やゴミ置き場への照明設置

夜は暗い。暗いと危ない。そんなシンプルなこともしっかりと対応を欠かさなかった。
足元などの確認が必要な暗い場所をしっかりと照らすこの照明をみると、心も明るくなる気がする。そう、心にも花が咲いていた。
其の伍|会議室のLANケーブルを整頓

センドオフィスの会議室の一部では、通信環境を考慮してWi-Fiに加えLANケーブルも設置している。
このあたりはほぼDIYで設置していることもあり、うまく配線されているとは言えなかったケーブルを見直し、改善に成功。
今では会議テーブルに、ケーブルの花が咲き誇っている。
改善百年戦争の終焉
ジャンヌダルクの出現により、改善百年戦争はまもなく終焉を迎えることだろう。だが、時代はAIによる業務の改善や働き方の改善など止まってはくれない。
シャナカンが次の局面へと突入する日はそう遠くない。だがシャナカンは、いつでも何があっても改善に立ち向かい続ける。
そしてまたそのとき、新たな革命戦士が現れるはずだと信じている。