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新しいチャレンジします

2023.12.05 #事業

お世話になっております。品川(社内通称:じゅんさん)です。
ブログをご覧いただいている皆様、いつも暖かいご声援に感謝いたします。

2023年11月29日で、センド創業から丸7年が経ちました。創業した年に生まれた、可愛くてしかたがない姪っ子は小学一年生になりました。創業時に35歳だった私は42歳、相方の笠井は33歳から40歳になりました。時が過ぎるのは本当にあっという間です。ですが、思い返してみると本当にたくさんのことがありました。あらためまして、お客様、パートナーの皆様、メンバーのご家族の皆様、弊社に関わる皆様のご支援に深く御礼申し上げます。

お陰様で素敵な仲間たちに囲まれて、幸せな日々を過ごしております。メンバーの皆さん、いつも本当にありがとうございます。

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本当によく遊ぶ人たちです。
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遊びすぎて、ちゃんももとおっきーの視点が全くあっていません。
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遊びすぎて、笠井が古墳時代の豪族みたいな顔になってます。
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遊びすぎて、さかもが歌舞伎役者みたいな顔になってます。
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全員やばい顔の写真ってあるんですね。特に左側三人がやばいです。
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誇らしげなパン助と絶望の笠井。同じチームではないんでしょうか?
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この兄妹はいつもお腹が空いています。
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お腹いっぱいになったら寝ます。

私のブログでは、魅力たっぷり自慢のメンバー達を、毎回少しずつご紹介しております。

<過去のエントリー>

センドカルチャーと真の支配者について
センド史に刻まれる、伝説の「おまいう」について
センドに吹く、新時代の風

今回のブログでもメンバーをディスろう、間違えた、ご紹介しようと思っておりました。ですが、前回のブログから今回までの間に、個人的に少し大きな出来事がありましたので、今回はそのことについて書きたいと思います。

4月から、大学院(MBA)に行きます

ビジネスマンですので、まずは結論から。
表題の通り、2024年4月から2年間、九州大学大学院 経済学府 産業マネジメント専攻(以下QBS)に通うことになりました。

仕事と学業の二足の草鞋ではありますが、しっかり働き、しっかり学んで行きたいと思います。

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出典:九州大学ビジネススクールHPより

なぜMBAを取得することを決めたのか?

シンプルに、社会、経済のことが分からないからです。

現在の私は、社会の動きを読み、自社が取るべき方向性を意思決定する力がありません。

センドは事業のポートフォリオ化を目指し、主力のマーケティング事業に加え、プロダクト事業、メディア事業、SaaS事業など、複数の新規事業にチャレンジしております。少しずつですが手応えも感じております。当然のことではありますが、今後はマーケティング業界の枠を超えた判断や意思決定が必要になります。例えばプロダクト販売において、現在の原価の高騰の流れは今後どうなっていくのか?自社はどう対処していくべきなのか?そういった判断です。
でも、現在の私にはその力がありません。

・国際社会で何が起きているのか?
・燃料が上がるとどういうことが起きるのか?
・インフレデフレがもたらす影響はどういったものがあるのか?
・日本の今後の見通しはどう見るべきなのか?

正直、何もわかっていません。自分もいい大人なので、それっぽい情報を集めて、それっぽいことを言って、知っている風に話すことはできます。でも、そんなことになんの価値もありません。最終意思決定者の自分に求められるのは、会社を健全に成長させるための意思決定、判断です。

センドを運任せの経営にしないために、僕には世の中の動き、流れを的確に捉えるための体系的な知識が必要でした。

本を読んだり、日経ビジネスを読んでみたりと色々やってみましたが、一度しっかり学ぶために、MBAで学ぶことを決断しました。

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わかりません。どうして他の人がメニューを見ているのを待つことができないのか?どうしてこんな社会になってしまったのか、僕にはわかりません。

皆に伝えることから始めました

会社の未来のためにMBAを受験すること決めたものの、今のところは誰の許可も得ていません。当然ながら今よりも時間的な余裕がなくなりますので、会社のメンバーにちゃんと説明する必要があります。

そこで5月の役員会で議題に提起させてもらい、まずは役員メンバーに考えていることを説明しました。

「今後のセンドグループのために、MBAで社会や経済について学びたい。時間をかけることを許可してほしい。その代わり、大手上場企業の経営者に負けない知識を身につけることをコミットします。」

そんな話をしたと思います。
大変ありがたいことに、誰も反対することなく、自分の時間の一部を学びにかけることに賛同してくれました。

続いてメンバーです。合格してから伝えるなんてリスクヘッジしまくりのカッコ悪いことはしたくなかったので、毎月行っている全社会議で、MBAへのチャレンジを伝えさせていただきました。

こちらも、みんなとても気持ちよく応援してくれました。

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左「MBA受けるらしいで〜」 右「あへー、そうなんや〜」

27年ぶりの受験勉強!

MBAに入りたいといっても、受験して合格しないといけません。私が志望したQBSは、定員45名、倍率は2〜3倍くらいということで、大学院の中では競争率高めです。

経済ど素人の自分にとっては決して低い壁ではありません。さらにQBSは英語のみの授業もあるということで、英語の勉強もしないといけません。ということで25年ぶりの受験勉強が始まりました。

受験勉強のスケジュールはこんな感じでした

まず最大の難関は英語です。大学受験以来、英語には一切触れてきておりません。「いつか翻訳機が解決してくれる時代がくる!」と言い訳して、徹底的に逃げてきました。「I'm from Fukuoka(私は福岡出身です)」さえ言えないレベルでした。やばすぎます。

ということで、5月〜11月、以下のスケジュールで勉強しました。

・通勤中は常に英語を聞く
・朝9時から一時間英語の勉強(文法、単語)
・日中の空いた時間は英語のアプリ
・夜は受験で提出する課題の作成と英語の勉強
・風呂入りながら英語のYoutubeを視聴

とにかく、可能な限り英語に触れる時間を増やしました。

また、弊社には英語が堪能な人が二名います。ケビントモティです。二人にお願いして、週に一時間ずつ、ALL Englishで会話する時間をもらい、勉強に付き合ってもらいました。

もちろん英語だけやっているわけにはいきません。
一次試験では、自身のビジネスの経験やこれから実現していきたいことなどをレポートで提出しなくてはいけません。
普段自分が考えていることではありますが、改めて言語化して文章に書き起こすのは決して楽な作業ではありませんでした。

英語の勉強、頭の整理、言語化、それを繰り返す日々でした。

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絶対合格!ケビン、トモティ、いつも本当にありがとう!

いよいよ受験!

QBSは一次試験と二次試験があります。
まず一次試験は書類選考です。9月末に出願の手続き書類と課題を提出します。
10月末に合格の連絡を頂き、その週末に二次試験の面談がありました。

英語の面接

私は英語力を証明するもの(語学留学経験やTOEICなど)がありませんでしたので、二次試験で英語と日本語の面接が必要でした。

九州大学の伊都キャンパスに行き、10時から英語の面接を行いました。
緊張しましたが、この5ヶ月の成果もあり、それなりに対応することができた気がします。

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Yes! We love Pink!

しばしの空き時間

次は15時半から日本語の面接になりますが、それまで5時間ほど空くことになります。

英語の試験後、早々に昼食をすませ、その後は面談に向けての最終準備をしました。
英語のテストが終わった安堵は少しだけ、かなり時間が空きましたので、次第に不安が押し寄せて来ました。

・志望動機はちゃんと言えるだろうか?
・テンパって固まってしまったらどうしよう?
・どんな質問をされるだろう?
・ちゃんと答えられなかったらどうしよう?
・待っている間に熱とか出てしまったらどうしよう?

そんなことを考え出すともう止まりません。不安で不安で仕方なくなった私は、とにかく誰かと話がしたくて、糸島でショップをやっている友人夫婦に会いに行きました。友人夫婦の顔を見ると少しホッとしましたが、彼らも仕事中なのでずっと居座って邪魔するわけにも行きません。少しだけ会話し、会場に戻りました。

ご飯を食べて友人のお店に顔を出しても13時。面接までは二時間半以上時間がある。とてつもなく長く感じました。またしても不安が押し寄せますが、「大丈夫、俺ならやれる、ちゃんと伝えれば大丈夫、しっかり準備してきたじゃないか」そうやって自分に言い聞かせました。

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突然の訪問で相手してくれてありがとう。糸島のマテリアルマーケット、皆さん、よろしくお願いします。 出典:廃材が誰かの喜びに変わるとき/MATERIAL MARKET by 無印良品

日本語の面接

いよいよ面接の時間です。緊張はピークを迎え、心臓が耳の横にあるのか?くらい大きく聞こえます。ガチガチでしたが、面接官の先生方から「リラックスして、自分らしくで大丈夫ですので」と声をかけていただいたお陰で、すごく肩の力が抜けました。
考えてきた志望動機を伝え、質疑応答に対しての受け答えを行い、約40分の面接はあっという間に終了しました。

自分でも「これ以上話せることはない!」と思えるくらいしっかり想いを伝えることができましたし、それを引き出していただいた面接官の先生方には本当に感謝です。

面接
皆の想い(怨念)を背負って戦いました。プレッシャーで目はバキバキだったと思います。

無事、合格しました!

そして去る11月24日に合格発表があり、無事合格することができました。

応援してくれたセンドの皆さん、受験に当たり相談に乗っていただいた皆様方、改めて本当に感謝いたします。

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齋藤!合格したぞ!

受験を終えて

受験してみて思うことは、
1)視野が広がった気がすること
2)最近チャレンジしてなかったなと気づいたこと

の2つです。

1)視野が広がった気がすること

僕は、ビジネスでもっとも成長するのは実践だと考えていました。実際にアメリカのコンサル会社の調査では、成長に必要な要素は「経験7割、助言2割、教育1割」という結果もあるそうです。だから、以前の僕はMBAなどの学校は否定的でした。そんなところに行く時間があるなら、本気で仕事して、実践でもっと学べよ、と考えていました。

そんな自分が来年4月からMBAで学びます。
センドをもっと強い会社にするためには、今の実践環境だけでは限界を感じていました。
そして、様々な方々の考え方を聞き、経営や経済を体系的に学習することは、今の自分には必要なことだと考えました。
視野を広げて手段を考えた時に、MBAという方法を選ぶことにしました。

得たい結果を手に入れるために、今の自分の状況や実力を客観的に見て、そして、今まで自分が否定していた選択も含めて意思決定する。
このプロセスで、頭が固くなっていた自分の視野が、少しだけ広がった気がしました。

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視野狭くなってないか?色んな角度から客観的に自分を見ろよ。

2)最近チャレンジしてなかったなと気づいたこと

大学院の課題も、教授からの叱咤激励も、42歳の自分にとっては正直辛いです。
受験勉強もとても辛かったですし、英語もとても気が重いです。
でも、目指している姿がありますので、チャレンジしてみようと思います。

なんてことを考えてみると、最近の自分はチャレンジしていなかったなーと思いました。

代表なんて仕事を7年もやっていると、叱ってくれる人が減ってきます。
信念を持つことは大切ですが、その反面頭が固くなり、視野が狭まります。信念と頑固は紙一重です。
気がつけばいつの間にか、傷つかない範囲で、自分ができることだけで、要領よく経営するようになっていました。

日頃メンバーに、
目標があるのならチャレンジしなさい。
何もせずに目標にたどり着けるほど、世の中は甘くない。
そんなことを偉そうに言っている自分が一番チャレンジしていませんでした。

今回の受験を通して、チャレンジは一定量の苦しみがあるし辛いけど、だからこそ合格を手にした時に本当に嬉しい気持ちになれたんだなって、改めて気がつくことができました。

来年4月からも大変だとは思いますが、がんばってみようと思います。

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チャレンジしてるか?この半年の俺、色んなことにチャレンジしてるぜ。

終わりに

共同創業者の笠井とは、大学の先輩後輩の間柄です。
センドには、僕の大学の同級生が二人います。しんごつぼさんです。

大学時代に出会った彼らと、歳をとってもずっと一緒に遊んでいたいという子どもっぽい夢が、自分が独立を志した理由の一つです。
だから、自分にとっては人生を左右する大切な出会いがあった場所が「大学」です。そんな場所に4月からまた行けると思うと、少しワクワクします。

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7年、色々ありましたが、ありがとうございます。
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しんごさん、つぼさん、いまでも仲良しで何よりです。

ということで、新しいチャレンジ、頑張ります。

Writer

品川 純一 / じゅんさん

福岡県出身。 九州芸術工科大学卒業。 大学卒業後、メーカー社長秘書、Web制作会社、総合広告代理店、インターネット広告代理店、ベンチャー企業を経…

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